香港にやってきた@香港アラカルトその1

 1週間ほど香港で生活してみて、適当に思うことがある。書き出してみる。

室内はクーラー

 香港も北半球に属しているため、1月は冬という季節に区分される。だが、どの建物でも攻撃的にクーラーががかけられている。もともと外の気温は温暖で、最高気温は毎日20度ほどある。だが、職場はもちろん各飲食店は、クーラーでひんやり温度が維持されおり、外より寒い。ホテルでも、清掃係の人が気を利かしてクーラーをかてくれているので、外から戻ってくると非常にクールな部屋に出迎えられることとなる。


 この理由を日本人に尋ねたところ、湿気が多いという理由もあるが、香港人にとって、クーラーは空気清浄機のようなもので、場の空気を澱ませないという目的で年中使っているのだそうだ。なるほどと言いたいような言いたくないような、微妙なラインを突いた理由である。でも、香港以外でも、こんな風にクーラーを使っている国なんてたくさんありそうだ。そう考えると、日本という小さな国で、エアコンの温度を1度調整して地球にやさしい、なんてやっていても地球全体を見渡せば、実にチンケな努力で、まったく無駄な行為なんじゃないかと思えてしまう。香港では、暑い寒いではなく、常にフルパワーでクーラーを稼働させているのだから。

私服出勤

 たまたま僕のまわりにいる人間がそうなだけかもしれないが、私服で出勤し、会社でスーツや制服に着替える人が多い。女性はもちろん、男でもだ。で、当然仕事が終わると、また私服に着替えて帰っていく。


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 めんどくせーことしてるな、と思って見ていたのだが、よくよく考えるとこういう事情があるからではなかろうか。仕事後に「予定」があるのだ。友人達とどこかに遊びに行ったり、自分の趣味の時間があったり、仕事用のスーツや制服とは無縁の世界があるから、着替える。日本ではそんな感覚はないだろう。少なくとも日本の男にはない。事実、僕の部署で、中学生くらいのバスケットボール・チームのコーチをしており、特定の曜日は、バスケ風のジャージに着替えて、仕事後に体育館に直行しているスタッフがいる。もちろん日本でも仕事が終わってから運動する人もいるだろうが、あくまで一度帰宅し、着替えるというステップを踏む。仕事と趣味は切り分けて取り組むのがスタンダードだ。なぜなら、職場に私服や運動着なんかを持ってきたら「仕事をなめているのか」と怖い顔をする上司だっているだろう。それが日本だ。


 そう考えると、確かに出勤、退勤時間に香港ではスーツ姿の人間が少ない気がする。職場にいるそのときだけがサラリーマンという意識が強いのだろうか。

洗濯

 結局街のクリーニング店のような場所を見つけて利用した。なんてことはない、普通の、少なくとも想像の範囲内のクリーニング店だった(なんでもかんでも話を大袈裟にして、人を不安がらせることを生業としている人間というものはどこにでもいるものだ)。尖沙咀(チムサーチョイ、地名)の金冠大廈(「大廈」は「~ビル」という意味)の1階にあるクリーニング兼ランドリー。


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 利用方法は以下の通り。ゴミ袋のようなものに洗濯物を詰め込んで持っていき、重さをはかる。3キロまでなら30HKD(約450円)。3日分のシャツ、パンツ、靴下と2着のYシャツで約2キロだった。で、昼過ぎに持っていたのだが、当日仕上げできるいう。店員さんは英語もわからないようだったが、「トゥモロウ?」「ノー、トゥディ」くらいの英語はお互い通じたので、事なきを得た。しかし営業時間が、平日8時~19時だったので、結局翌日朝に受け取ったのが、まあ使い勝手は良さそうである。何も知らず香港のクリーニング事情をバカにしたことを訂正しておかなければいけない。


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 仕上がりもきちんと畳んで袋詰めしてくれた。あともう1回お世話になることになるだろう。


追記:Yシャツにアイロンはかけられていませんでした。