クリスマスとか誕生日とか

 クリスマスも近いのでクリスマスの話。と思ったのだが、クリスマスに特別なことがあったという思い出が一切ない。子供の頃も一人暮らしをしてからも。ロマンティックさだとか、ホワイトクリスマスでどうこうとか、思いがけないプレゼントや予想だにしないサプライズなんて、真冬のスイカ以上に非現実的だ。


 そしてついでで思い出したのだが、誕生日の話になると20歳と30歳の誕生日だけは、「決め」でイベントを設けたことは覚えている。


 まず20歳の誕生日。これは東京に来てはじめての誕生日でもあった。なんとなくスケジュールが合ったということで、この日に自動車免許を取ろうと試験の予約を入れたのだ。すると、その前日、予備校で一緒だった連中が久しぶりに集まって「鍋パーティー」か何かをすることになったと記憶している。まだ暑さの残る9月に男3~4人で鍋。別に僕の誕生祝いを兼ねているわけでもなく、なんとなく大学の夏休みの最後の方という日程だけで鍋パーティーが催されたはず。で、そのままぐだぐだと友人宅に泊まって、翌誕生日当日には、自動車免許の試験に向かい、無事パスした(実際免許証を手渡されたのは1か月後なのだが)。まあ東京にいて、車の免許というものは、ほとんど形だけのものになるのだが、区切りとして誕生日に取得できたというのは、ある意味感慨深いものがあった。


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 そして30歳。この日は、仕事の休みをもらってレーシックの手術を受けた。事前検査や予約は何ヶ月先やらという条件を逆算して、誕生日にオペをするように調整したのだ。ここまで満を持して挑んだわけだが、軽いトラブルがあって、その日の夕方から翌日にかけては、ほとんど目を開けていられないし、非常に痛い思いをしたことを覚えている。手術翌日の定期検査で治療してもらうのだが、誕生日のほとんどは、暗い部屋で動きもせずにぐったりしているうちに終わった。ちなみに当時の視力は0.6ほどで、事前検査のときも、「別にあなたくらいの視力の人が手術する必要はないのでは?」とドクターに言われたくらいだが、30歳の記念という意味でも手術を受けることにした。自己満足に近い。トラブルはあったが、視力は2.0に回復したし、今も不自由さはない。


 クリスマスの話からどういうわけか誕生日の話になってしまったが、20歳、30歳の誕生日は、それなりのビッグ・イベントを設けた。40歳には何が起こるのだろうか。