何も書かないことと書くことストレス

 昔読んだ本に、良い文章を書くコツのひとつは、書きたくなるまで何も書かないことだ、みたいなことが紹介されていた。もう少し正確に思い返すと、「とにかく何も書かいこと」が最初のステップみたいな説明の仕方だったと記憶している。で、どうして何も書かないのかというと、書かないことによって、書きたいという欲求が強くなるからだと説明していた。確か、高橋源一郎氏の『13日間で「名文」を書けるようになる方法』という本だったと思う。


 まあある意味、量より質のアプローチで、今っぽい考え方だと思うが、僕は、脅迫めいた「書かなければいけない」というプレッシャーの方が、意味のあるものと考えている節があったりする。というか、何事も続けないと錆びついてしまうものだと考えるのだ。


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 とはいえ、僕の中でのブログというものの位置づけも徐々に変わってきて、今僕がブログに乗せて書くことができることって非常に少なくなってきてしまっている。ゲームばかりしてしまっていることもあるが、仕事面での影響もある。少し前までは、何も書かない状態にならずとも、書きたいことや書くための材料など山ほどあった。それこそ1日おきのルーティン内で充分吐き続けられるくらい。でも今は、それ相応の時間を費やして、絞り出してもネガティブな色合いものしか出てこないことが多い。書くネタを探すと、上辺だけのきれいごとか、チラシ裏に書くような愚痴しか見つからない傾向が増えてきたわけだ。時間をかけてストレスをこねくりまわしてるようなもので、非常に無駄なことだと感じてきた。


 ということで、1日おき更新のルールもやめて、書きたいとき書くようなゆるりとしたスタンスにもどそうかなと思っている。まあ、別に誰に迷惑をかけるでもないから、いちいち宣言するまでもないのだがね。本当に書きたいことを、時間を気にせず書けるようになれたら良いのだが。