散髪の時間

 僕は床屋さんに行くのが嫌いなので滅多に行かないのだが、さすがに1年に何度かは行くはめになる。で、今日行ってきた。


 そこで思ったこと。若い頃は、シャンプーや顔剃りなどはせずに、シンプルに髪だけ切ってもらって終了することが多かった。その方が料金も安いし、時間も短くて済むからだ。そもそもシャンプーなんて家で普通にすることだし、そんなものに金を払うのもバカらしく思っていた(床屋さんにしてみれば、それこそが儲けとなる部分なのだろうけど)。でも、年を食ってくると、考え方が変わる。まず、何もしないでいいという「時間」が欲しいと思うようになるわけだ。髪を切ってもらうことに加えてシャンプーもしてもらい、ただ、ぼーっとしてる時間を少しでも多く提供してもらいたいと。つまりそれだけ、普段の生活の中では縛られごとが多くなっているのだろう。考え様によっては、散髪というのは、ファッション的要素は少なく、マッサージやリフレクソロジーに近いのかもしれない。中には会話が発生する理髪店もあるかもしれないが、散髪の時間という、すこぶる受動的な数十分もこれから大事にいしていこうと思った。


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