電子マネーまとめ(2019年6月時点)

 去年、日本に戻ってきて電子マネーを使うようになった。元々財布を持ち歩くことに煩わしさを感じるタイプだったので、AppleWatchなどでピロンと決済できる手軽さへの憧れはあったのだ。ともかく、いざアプリをダウンロードし、カードや口座登録をし、電子マネーを使ってみるとポイント・バックや特典が多々付随してきて想定外のありがたさがあることに気づいた。一方で、一口に電子マネーと言っても何種類も存在し、当然のことながらそれぞれに特徴があり、それぞれ独自のキャンペーンも展開している。そうなると、いくつかのアプリにお金が点在し煩雑になってきたし、AよりBの方がお得なんじゃないかとか、そもそもCを利用していることがマイノリティ過ぎるんじゃないかとか、精神衛生的にすっきりしない部分も発生してきた。加えて、個人だけでなく家用にも電子マネーを活用しだすと、スマホでの管理やらアプリやアカウントがどうこうとまたややこしくなる。ので、使い分けのルール付けが必要と思った。とにかく一旦まとめてみなくてはと。


 ちなみに、地方都市にいるためSuicaのようなカード系電子マネーは存在せず、QRコード決済系しか使えない。結果、これまで利用したことのあるLINE Pay、楽天ペイ、メルペイ、PayPayを検証してみる。

LINE Pay

 目下、個人用のメイン・ツール。


 メインとする理由は、LINEクーポンとの連動がわかりやすい点と、定期的に15~20%還元のキャンペーンがあるため。デリマでの支払いのポイント・バックも「じゃあどうせなら」と使ってしまったし、最近コカ・コーラのアプリ「CokeOn」と連動したのも嬉しい。


 LINEには利用額に応じた「ランク」が存在し、ランクが上がるほどバック率が上がるのだが、僕の場合は個人の利用なので最低ランクのホワイト・ランク(通常0.5%バック)のまま。とはいえ、「コンビニ決済で15%還元」だけでも充分利用価値は有る。また、いろんなキャンペーンや特典がうまいこと途切れずに入れ替わることが多いので、継続して使わざるを得ないようになっている。

楽天ペイ

 個人用としてLINE Payとどちらが有利なのか判断しかねるが、目下のところ個人用サブのような位置づけ。元々楽天カードを使っていたので、とりあえず利用している感もある。逆に楽天カードを持っておらず、楽天ユーザーでもラクマ利用者でもなければ使う必要はないかと思う。


 楽天ペイのアプリの画面下にキャンペーンが表示されているが、LINE Payほど魅力がないかなというのが個人的な感想。ただし今現在は、「楽天カード登録で5%バック(2019年9月末まで)」期間中なので、LINEのキャンペーンがないときは活用したい。(追記:楽天カード5%バックは、楽天ポイント楽天キャッシュは対象外のよう。ので、楽天購入でもらって溜まってるポイントやラクマの売上金からの利用は通常ポイントとなる。となると状況によってはLINEの3.5%還元キャンペーンの方がメリット有りかも)

メルペイ

 メルカリの売上金の利用としてはメルペイの登場は非常に嬉しいのだが、ポイント・バックがないため利用の優先度、魅力は低め。


 というか、僕が利用するタイミングは、11円クーポンや50~70%バック(しかも翌日反映なのが嬉しい)という破格のキャンペーン時のみ。利用者囲い込みのための大盤振る舞い企画だと思うが今後も続いてほしい。とはいえ、11円クーポンは必ずしもメルペイ支払いである必要がなさそう。ので自分は11円クーポンを提示しつつ、LINE Payで支払うことが多い。


 またメルペイとは言いつつ実際の支払いはiD決済となるので、コンビニでも「iDで支払います」と言っている。「メルペイなのにiD?」と、僕も上手く説明できないし深く考えないようにしているが、ややこしい部分ではある。

PayPay

 個人ではなく、家用のメイン・ツール。


 リリース当初は、何億円キャンペーンやら、何人に1人無料やら、やたらとどうのこうのキャンペーンをやっていたが、正直少しわかりづらく、当たる気もしなかったし、個人的に魅力に欠けていた。だが、Yahoo!カードと組み合わせることで還元率が3%とぐっと高くなる(これまでの僕にとっては楽天カードの1%バックが非常に高い還元率と思っていたので、Yahoo!カードとPayPayの組み合わせとはいえ3%は高いと感じた)ことに気づいて、急遽Yahoo!カードを新調することにした。また偶然にもY!モバイルの契約をしていたため自動的にYahoo!プレミアム会員になっており(通常なら別途462円の月額費用がかかる)、これまたPayPayと連動させることで特典も受けられる。Yahoo!の各サービス、アプリと絡めることができるなら、もっとも魅力的な電子マネーとなる。


 そこで、個人用でも家用でもYahoo!カードを作成しPayPayを利用しようと思ったが、Yahoo!もそこまで大盤振る舞いしてくれない。Yahoo!カードは1人1枚しか作成できない(家族含め)そうで、またY!モバイルのプレミアム会員も1アカウントのみ。つまり個人の利用と家の利用を併用利用できないわけだ(もちろん個人のお金、口座とと家用を同等に管理するなら可能だが)。


 ともかく、もしYahoo!カードとプレミアムを活用できるなら一番魅力がある。ので、僕の場合は、個人の買い物はLINEか楽天、家の買い物はYahoo!と切り分けて今後使っていくことになりそうだ。また、個人的にヤフオク出品をすることもあるのだが、メルカリやラクマと違ってヤフオクは手数料なしで個人口座振り込みが可能なので、ヤフオクを使うからといってPayPayに縛られることもないのかなと思う。


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 こうしてまとめてみると、電子マネー電子マネー単体での良し悪しではなく、所有するクレジットカードと利用するフリマのプラットフォームとの関連性も高い。メルカリのヘヴィ・ユーザーなら当然メルペイの重要度は上がってくるだろうし、Yahoo!カードがなくヤフオクで出品もしないならPayPayを使うメリットは少ない。


 また、記載しなかったが、コンビニ利用時は上記の電子マネー特典に加えて、Tカードやポンタカード、nanacoカードのポイントも頂戴して、適宜ポイント利用もしている。そして、7月より各コンビニでも独自の決済アプリをリリースするらしく、またそれぞれの優先度も変わってくるかも。まあ利用者にとっては、どんどん競争していってもらえれば嬉しい限りだが。