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星新一『きまぐれロボット』を読んで

review

 だいぶ前にNHKだったと思うが、星新一のショートショートをアニメ化している番組があった。5分程度の時間で、2~3本の作品を紹介していたと記憶している。非常にシュールでおもしろかった。また、ヴィレッジヴァンガードでも、星新一作品を漫画化し、何人かの漫画家さんがオムニバス形式で描いたものをまとめたコミックがあり、立ち読みしておもしろかったことを覚えている。で、なぜかこれらを急に思い出して、買ってみたのが、この文庫。衝動買いに近い。


 これまでもそれなりに星さんの作品を読んでいるのだが、今回改めて感じたのは、起承転結の「転」がなく、起承結で終わっている構成であるということ。この唐突さに心地良さを感じたりもした。


 まあ、こういうスピード化のご時世なので、いちいち段取り良く、起承転結で話をするのではなく、起承結で終わらせちゃうまとめ方ってのが、案外必要なのかもしれないなと思った。星作品がまた見直されても良いのではないだろうか。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
おなかがすいたら料理をつくり、あとかたづけに、へやのそうじ、退屈すれば話し相手に。なんでもできるロボットを連れて離れ島の別荘に出かけたお金持ちのエヌ氏。だがロボットはしだいにおかしな行動を…。博士の不思議な発明、発見が様様な騒動を巻き起こす。傑作ショートショート集。

【目次】(「BOOK」データベースより)
新発明のマクラ/試作品/薬のききめ/悪魔/災難/九官鳥作戦/きまぐれロボット/博士とロボット/便利な草花/夜の事件/地球のみなさん/ラッパの音/おみやげ/夢のお告げ/失敗/目薬/リオン/ボウシ/金色の海草/盗んだ書類/薬と夢/なぞのロボット/へんな薬/サーカスの秘密/鳥の歌/火の用心/スピード時代/キツツキ計画/ユキコちゃんのしかえし/ふしぎな放送/ネコ/花とひみつ/とりひき/へんな怪獣/鏡のなかの犬/あーん。あーん

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
星新一(ホシシンイチ)
1926年東京生まれ。東京大学農学部卒。57年日本初のSF同人誌「宇宙塵」の創刊に参加。68年『妄想銀行』で第二十一回日本推理作家協会賞受賞。ショートショートの第一人者として一〇〇一以上の作品を発表した。その他、時代小説、少年小説など多方面で独創性を発揮。97年、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)