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2千円札の行方

 日本で、2千円札は、今どれくらい流通されているのだろうか。というか、今財布の中に2千円札がある人はどれくらいいるのだろうか。僕の場合、毎年必ず、お年玉を2千円札でもらう機会があったので、1月の初旬には必ず財布に入っているのだが、たいてい新年会の精算時に消えてしまい、翌年までお目にかかることはなかった。


 確か2千円札が誕生したのは西暦2000年だったはずだ。発行のいきさつとして、暦の語呂合わせはもちろんだが、諸外国では「2」という区切りでのお札やコインが多く流通しているという説明もあったと記憶している。日本もグローバル・スタンダードに習おうってやつだ。ところが、前述の通り、現状では改まった説明など不要である有り様で、その存在感はお札の透かし以上に薄い。


 で、今僕は「諸外国」である香港にいる。


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 香港での通貨は、「香港ドル」で、お札に関して言うと、10ドル札、20ドル札、50ドル札、100ドル札、500ドル札、そして1000ドル札がある。最初に20ドル札を見たとき、ああ、ホントに「2」区切りの紙幣があるんだと思い、2000円札のことを思い出したもんだった。で、その後、香港で暮らしていて気づいたのだが、20ドル札というのが、意外と手にしたり目にする機会が多いということだ。例えば、お店でのお釣りで、50ドルをもらうときでも、20ドル札2枚と10ドル札が手渡されることが多い。理由はわからない。50ドル札の流通が少ないのか、20ドル札の発行が多いのか、その両方なのか、まったく予想できないワールド・ワイドな理由なのかもわからない。そうやって考えてみると、香港人は「5」という区切りのほうが馴染みがないのかもしれない。今述べたように、50ドル札の存在感が薄い気がするし、タクシーではたいてい500ドル札を受け取ってもらえない。「50ドル札なんて邪魔でしょうがねーよ、ワラ」とか思っているのが、香港人の共通意見かもしれない。


 この話の結論としては、2つある。1つは、「あれば使う」ということで、また「使っていれば慣れる」ということ。日本だって、2千円札がもっとたくさん流通し、使用頻度が増えれば、きっとある種の便利さは感じたはずだ。というのも、日本人の僕も自然と20ドル札の扱いに慣れたわけで、日本人だからという理由で、「2」区切りの貨幣に絶対的な煩わしさを感じるわけではないと思う。しかし、一方で、2千円札が流行らなかったのは「千」という単位のせいだと思う節もある。これが200円玉だったら、もっと使い勝手がよかったはずだ。香港でも20ドルというのは約300円(一応1ドル15円で計算してみたけど、今はもう16円になってしまっている)で、何をするにも、よくやり取りされる金額帯なのだ。まあ、せっかくの2000年という節目の年に200円玉を新調するってのも語呂が悪いから、2000円札にせざるを得なかったのだろうけど。


 まあともかく、「2」区切りのお金も、わりと使いやすいもんだよ。だから、あんまり2000円札をバカにしないでやってほしいと思うんだよね。