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どこで遊ぶか?

 職場の窓から見える位置に、去年の秋口頃、一軒家が建ちました。田んぼしかなかった所にドンと今風の新築ホームができたのです。で、その家には小さい男の子がいるようで、最近果敢に路上でサッカー・ボール蹴って遊んでいる様子がうかがえます。小学校1~2年生くらいでしょうか。まだ幼いので本当にボールを蹴っている程度で、3メート幅ルくらいの車道をドリブルして、壁に向かってシュート。跳ね返ってきたボールをトラップして反転し、家の玄関前までドリブルし、切り返してまた車道をドリブルし、シュートというのを永遠と繰り返しています。幸いにも車通りの少ない道で、かつまわりに何もないため見通しが良いのでできる遊戯なのでしょう。ただ、遠目から見ている僕は、3メートルくらいの場所を狂ったネズミのように往復している子供に、他人ごとながら少し気の毒な気持ちを持ってしまいます。もっと長い距離をドリブルしたらおもしろいのだろうにと。


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 かつての僕の実家の目の前には、空き地がありました。そこでよく野球をして遊んだものです。地面は、土と草と砂利がそれぞれ同比率程度に混じったもの。もちろん転んだ所が砂利の密集エリアであれば怪我をするでしょうが、転んだ記憶もないし怪我をした記憶もありません。まあ、もう少し正確に言うと、何度も転んで怪我をしていたのでしょうが、そんなことなどまったく気にしていませんでした。10メートル×20メートルくらいの、ちょうどバレーボール・コートがすっぽり入るくらい長方形の空き地だったため、思いっきり走るには不足のない場所。両サイドは120センチ・メートルほどのブロック塀で区切られており、打球が塀を越えればホームランとなり、僕らは忍者のように壁を乗り越えてボールを追いかけていきました。また、空き地の奥側は竹やぶの崖になっており、ファウルボールが崖を転がり落ちていけば、僕らは特攻レンジャー部隊のように崖を駆け下りボールを探索していました。今思い返すと、野球からの駆けまわる遊びと言った方が適切かもしれません。


 しかし今ではその空き地のあった場所に、どどんと4階建てくらいのマンションが建ちそびえています。


 まあ、出尽くしている話ですが、今の世の中は、その辺で遊ぶってのがすこぶる難しいんだろうなと感じてしまいます。今の僕の会社から見える家の子も、幸運にも家の前に通りの少ない道路と大きな壁があるというだけで、それだけでも非常に恵まれた環境と言えるのかもしれません。というより、この暑さの中、外で遊ぶこと自体がタブーだったりもしますね。やっぱり他人ごとながら少し気の毒な気持ちを持ってしまいます。