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下り坂を走らせること

 きのう「ニコニコ生放送」にて、WBCのテレビ実況生放送を観ていたときにふと聞いた話です。出演していた、あの愛甲猛氏がこんなことを言っていました。


◆2013 WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)1次ラウンド 日本×中国<テレビ実況生放送>


 子どもの足を速くするには、何をさせればいいかわかるかい、と。たしか、糸井選手の足が速いみたいな話の余談で出てきたはずです。で、自転車を買ってやらずに友だちが自転車に乗っている横を猛ダッシュさせれば足は速くなる、みたいな冗談なども交えながら、最終的な愛甲氏の解答はこうでした。とにかく下り坂を走らせる。下り坂で勢いが出て、身体や足が勝手に前に進む感覚を覚えさせると、平地でも自然と下り坂を駆け下りるような走りができるようになるとか。逆に上り坂ばかりを走らせていると、足が前に出にくい感覚が身についてしまい、足の回転が遅くなる。なるほどなと思いました。もちろん、大人の目から見た「坂」である必要はなく、ゆるやかに斜めに下ってる程度の場所で充分で、とにかく身体が勝手に動いてしまう感覚を身につけさせることがポイントだとのことです。実際この方法で足が速くなった人はいるのかは定かではありませんが、理屈的には充分うなずけると思います。


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 しかし、同時にまてよ僕と僕は思いました。普段僕らが何かを「鍛える」となると、負荷をかけることを真っ先に思いつくわけです。亀仙人の甲羅を背負って走るような、自ら負担を強いるやり方です。走ることにおいても、下りの練習よりも、「きつい」上りの練習に力を入れることが多いことは、まったく走ることに興味のない人にもわかると思います。「きつい」上りができれば、平坦な道など苦もないと。


 しかし、子どもに何かを身につけさせる最初の一歩目というのは、いかに負荷をかけさせないか、いかに楽に(自然に)身体が動くようになるかが鍵となるわけでしょう。ここを履き違えてはいけないわけです。否、子どもに限らず大人でも、新しい何かを覚えるときは、勝手に前に進んでしまう取り組み方、教え方をしないと、伸び悩んでドロップアウトしてしまうのかもしれませんね。下り坂を走らせることは何か重要なキーワードのような気がします。