最近の香港あれこれ

 なんとなくまとめてみる。

萬佛寺@沙田(シャーティン)


 金ピカの地蔵が所狭しと立ち並んでいるスポットで、またMTR(地下鉄)沙田駅からも近いので行ってみた。沙田はIKEAがあるので何度か足を運んだことがあり、香港でも一番多くの人口を抱える区域の中心地である。職場の知り合いも何人か沙田に住んでいる。


 IKEAの少し先にある寶福山という墓地のような場所の奥の方に入り口がある。ただし、たいていの人はこの墓地に墓参りに行く人なので、人の流れに沿って進んでいくと異国の墓地の真ん中で迷子になってしまうので要注意。墓地に行くには階段を登ることになるのだが、階段を登らずに敷地外に出て山道を登る形になる。すると奇想天外な黄金像が見えてくるので、そこまでくればわかると思う。


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 英語名では「The Thousand Buddhas Monastery」というらしく、1000体の仏像があるのだろうか。もちろん数えてなんてないのだが、相当数あったし、その立ち並ぶ姿は荘厳で心が鎮まる不思議なパワーを感じた。やはり無宗教の日本人であっても、仏像には親近感があるのかもしれない。興味が惹かれるというと若干違うのかもしれないが、見入ってしまうものがあった。というのも、以前キリスト色のある教会のような観光名所などに入ってみたら、確かにピンと張り詰める新鮮な空気はあったのだが、部外者として、野次馬として足を踏み入れているというある種の遠慮みたいなものを感じたのだ。キリスト教でもないのに、教会に入っているという後ろめたさだ。でも、仏像や仏教的な寺院では、そういった気後れするような居心地の悪さは感じない。まあ個人的な好き嫌いなだけかもしれないけど。


 萬佛寺は、山道の先にあるので、訪問には山登り的な要素も否応なくついてくる。暑い日に行くとそれなりの運動になる。まあどちらかというと、「外せない観光地」ではなく、B級スポットといったカテゴリーなのだろうか。わざわざ行く場所ではないが、行ってみても良いスポットだと思う。

国慶節花火大会@尖沙咀(チムサーチョイ)


 10月1日は「国慶節という記念日である。何の記念日かというと、中華人民共和国建国記念日(1949年10月1日)。日本でいう2月11日ということだろう。もちろん祝日。でまあ、基本的に中国のことを良く思っていない香港人だけど、祝日は祝日としてありがたく享受するわけである。


 で、この国慶節には、毎年尖沙咀と中環の間を流れる海の上で花火が打ち上げられるらしい。海の上といっても、水の上で花火に点火するのではなく、海の上の船の上からという意味である。この日の夜は尖沙咀の港側の道路は通行止めになり歩行者天国状態で、相当数の人が花火の見える海の方に向かって群がっていた。確か21時スタート。


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 で、花火を見ながら思ったことがひとつ。とにかく打ち上げっぱなしなのだ。マシンガンのように。だから豪快、派手でなんぼみたいなアプローチで、25分位でちゃっちゃと終了。つまり、日本のように、間とか情緒、余韻といった演出が一切ないのだ。次々に運ばれてくる大皿をシェアする中華料理と、小鉢を一品一品嗜む割烹料理くらい印象、楽しみ方が違う。だから、どちらが良いとか悪いとかはない。ただシンプルに「違う」ということを感じた花火だった。