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「ショーシャンクの空に」を観て

 Huluで視聴。ミスチルの楽曲「one two three」の歌詞にも登場する映画だし、そこかしこで評価が高いという話を聞いていたので、昔からいつか観たいなと思っていた。しかし、その後気づくのだが、原作はスティーブン・キング刑務所のリタ・ヘイワースだとか。なんか聞いたことあるなと思い返すと、スタンド・バイ・ミー新潮文庫)を読むために買った文庫で、一緒にあったもう1つの話の方だった。というか、正直、お目当てじゃない方の、よくわからないタイトルの作品の方がおもしろかったなという印象が当時あった作品だ。つまり、「刑務所」という辛気臭いワードがありながら、「リタ・ヘイワース」って誰だよという、よくわからない人物名もあって、このタイトルのせいで、中身のおもしろが半減した印象になってしまったことは間違いない。


 だから映画化にあたって、「ショーシャンクの空に」というタイトルに変えたことは大正解だっただろう。「ショーシャンク」ってどこだよと思ったとしても、「空」という単語で締めていることから、なぜか勝手にドラマチックな想像をしてしまう。大御所キング先生には悪いが、今からでも小説の方も、「ショーシャンクの空に」というタイトルに変えても良いんじゃないかと思うくらいだ。まあ、英語じゃ、それぞれのタイトルがどういう印象になるのかわかんないんだけどね。


 日本では1995年公開。刑務所の中の囚人たちを描いた物語なので、どんなタイトルであったにせよ辛気臭い内容。基本的には誰もお世話になることのない刑務所という場所を舞台にしているのに、おおいに感情移入してしまえるのは脚本力なのだろうか。ましてや登場人物も、ほぼすべて男のみ。映像としては、2時間半、まったく花がないわけだ。昔、韓国の軍隊が孤島で訓練をするという、軍人寮を舞台とした男臭い映画があり(タイトル忘れた)、それですら終盤にレイプされる役として女が登場したくらいだが、「ショーシャンク~」では、スーパーマーケットのシーンでおばちゃんがチラチラと映るくらいで、あとは完全なるおっさんの世界である。つまりは純粋な「物語」としてのパワーが半端ないわけだ。妙な推理や伏線もなければ、自分の生き方を見直すような教訓めいた内容もないのだが、その世界感に引き込まれてしまう。原作もそうだったが、とても「不思議」な魅力を感じる話である。おすすめ。


【ストーリー】
ショーシャンク刑務所に、若き銀行の副頭取だったアンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)が、妻と間男を殺害した罪で入所してきた。最初は刑務所の「しきたり」にも逆らい孤立していたアンディだったが、刑務所内の古株で調達係のレッド(モーガン・フリーマン)は彼に他の受刑者達とは違う何かを感じていた。そんなアンディが入所した2年後のある時、アンディは監視役のハドレー刑務主任(クランシー・ブラウン)が抱えていた遺産相続問題を解決する事の報酬として、受刑者仲間たちへのビールを獲得する。この一件を機に、アンディは刑務所職員からも受刑者仲間からも、一目置かれる存在になっていく…。