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朝井リョウ著『桐島、部活やめるってよ』を読んで

 少し前に話題になっていた小説です。なんでも「第22回小説すばる新人賞」を平成生まれではじめて受賞した作品だとか。受賞は2009年。その後2012年に映画化されており、こちらも高評価だったそうで、おそらく僕の記憶にあるのは2012年の映画に関する評判を耳にしたのかなと思います。ということで、図書館で借りようとするのですが、5月に予約して手元に用意されたのが9月。このことからも人気作品であることがうかがえますね。


 で、実際読んでみての感想ですが、残念ながらイマイチ。オムニバス形式で高校生男女数人の「とある日常」を切り取って物語っているわけですが、文体、世界観が女の子っぽくて繊細過ぎるのか、個人的にあまり感情移入できませんでした。一方で、透明感があって、瑞々しい文章とも言えるのでしょうが、どうも綺麗過ぎて、無味無臭、噛みごたえのない作品といった印象でした。その分、映像で観ればもっと心に染みるものはあったのかもしれませんが。


 これが単純に「相性」って問題ならいいのですがね。若い人の文章の感覚が楽しめないという年齢のせいであれば、少し悲しくなります……。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
田舎の県立高校。バレー部の頼れるキャプテン・桐島が、理由も告げずに突然部活をやめた。そこから、周囲の高校生たちの学校生活に小さな波紋が広がっていく。バレー部の補欠・風助、ブラスバンド部・亜矢、映画部・涼也、ソフト部・実果、野球部ユーレイ部員・宏樹。部活も校内での立場も全く違う5人それぞれに起こった変化とは…?瑞々しい筆致で描かれる、17歳のリアルな青春群像。第22回小説すばる新人賞受賞作。

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
朝井リョウ(アサイリョウ)
桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)