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夏フェスは虐待か?

◆ロック・フェスは幼児虐待の道具になっていないだろうか(山崎智之) - 個人 - Yahoo!ニュース


幅広い年齢層をターゲットにした、自然との調和を図るフェスティバルということで、近年は親子連れも目立つようになったフジ・ロック。ベビーカーをガラガラ押しながらステージを移動する姿は微笑ましいが、ハッキリ言って、この環境はかなり苛酷なものだ。降りしきる雨、時に顔を覗かす灼熱の太陽。大人でもキツイのだから、子供にとってはそうとうな試練であることは間違いない。しかも子供たちは音楽が好きで自主的に来ているわけでもなく、親に連れてこられただけだ。

ベビーカーにかけられた雨よけビニールの向こうにいる幼児の立場になってみよう。激しい雨がビニールにぶつかって、視界を閉ざされ、大音量の演奏と観衆の声援が耳をつんざく。しかもそれが何時間も、普段の就寝時間をはるかに過ぎた深夜まで続くのだ。初日、ナイン・インチ・ネイルズ終演後の午後11時半過ぎ、興奮に瞳孔を開かせながらベビーカーを押す父親がいた。その手首には、3日通し券のリストバンドがあった。これは幼児虐待といえるのではないだろうか。


 僕も、元々夏フェスなんかに、小さい子供というかそれこそベビーカーや抱きかかえることでしか移動できない幼児を連れて行くのはいかがなものかと思っていたタチだ。フツーに体調崩すだろと。だから、この記事を読んで、うむなるほど、俺もそう思っていたよとまず思った。で、この記事のコメントの多くが同意しており、「いや虐待じゃねーよ」とのコメントに対して集中避難が浴びせられているのを見て、ふむ、この真っ当な意見に賛同しかねる人もいるんだと驚いたくらいだ。


 ただ、しばらくした後に、否、なんか違うかもと思うようになった。つまりは、こんなの夏フェスに限ったことじゃないだろうと。話をベビーカー幼児だけに限定したとしても、親の勝手で長時間の悪天候、高気温や騒音に晒される機会などいくらでもあるわけだ。単純に夏だから海に出かけよう、山でキャンプしようという話でも、幼児たちは先のエントリーで指摘されているのと類似したような劣悪な環境に晒される。花火の場所取りや夜遅くまでのお祭りの参加や真昼間のスポーツ観戦にしたってそうだろうし、遊園地の順番待ちや、どこかのテーマパークでのパレードの場所取りだって似たようなものじゃないか。まあ、フジロックはその中でも群を抜いて過酷なものなのかもしれないけど、なんか話を非常に小さい範囲に限定して大事のように見せているだけのように思えたわけだ。


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 ただ僕はこういったエントリーや指摘があがることは良いことだと思う。これを虐待だ、虐待じゃないと議論することで、「ともかく危険性があることはわかった」となれば、それは記事を書いた意味があったことになるだろう。そもそもこの世の中に正解なんてなんだから。何か気づきさえすれば充分だと思う。