眠気は膳か悪か

 恒例のドラクエ課金切れ休暇中。日曜までという短い期間ですが、ドラクエ自粛期間です。ということで、夜は適当な時間に寝て、朝も早く起きる必要がないわけで、睡眠時間は余裕を持って確保できているはずです。しかし、相も変わらず、脳と瞼の中間辺りにがっちりと眠気が常駐しています。


 僕は元来、「眠気」というものをあまり感じない人間で、特に若い頃、仲間内で集まってわいわいと騒いでいる夜などは、「寝ている間になにかとてつもなくおもしろいことが起こったら損だ」というコンセプトの元、絶対に人よりも先に寝ることはしませんでした。そもそもどれだけお酒を飲んでも眠気はこなかったので、先に寝てしまう人間を見て、なんか損してるよ君、と思ったものです。


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 小さい頃に読んだ「ドラえもん」の中で、のび太が、「眠気がこないで、いつも眠っている時間も遊べたら、人生2倍生きていることになる! 楽しむことができる!」みたいなことを声高らかに主張していました。しかし、それを聞いたドラえもんは「アホらしい」といって、「眠らないことにメリットがあるはずがない」などと、あきれたように取り合っていました。でも僕は、どちらかというと、のび太の意見に大賛成で、眠らずに休まずに活動できたら、人生どれだけ楽しいだろうかと思いました。このときばかりは、のび太もたまには良いこと言うなぁと。そして結局ドラえもんはしぶしぶながら眠気がこなくなる秘密道具をのび太に渡します。そしてのび太はヒャッホイと夜中も1人で遊ぶわけですが、誰も起きていないため寂しい思いをし、お化けの気配を感じ怖い思いをするなどで疲労困憊になってしまうわけです。そして最後にドラえもんが、それ見たことかと言わんばかりに、やっぱり夜は布団でぐっすり寝る方が幸せなんだよとコメントするという終わり方でした。


 もちろん子供向けの話としては「夜は眠りましょう」となるのは当然ですが、僕は今でも、こののび太の主張「いつも眠っている時間も遊べたら、人生2倍生きていることになる! 楽しむことができる!」に賛同する部分は多々あります。だって自由に使える時間が単純に増えるわけですからね。


 しかし、科学も医学も発達するなか、休息の重要性を説くことはあれど、休息を減らしても支障なく活動できるようになるといった研究はされていないように思います。「これを飲んだら、2時間分の睡眠と同じ効果が期待できます」みたいな話は聞いたことがありません。休息時間を削っても疲れないタフな身体というのは、ドラえもんが言うとおり、メリットがないのかもしれませんね。そもそも、僕のドラクエの課金切れ休暇にしても、楽しいのにわざわざ「休暇」を設けているくらいなので、何事にも「お休み」を差し込むことが、非常に意味のあることなのでしょう。だから、眠気を感じたらぐっすり眠って、次の準備にあたるのがベストな生活サイクルなのかもしれませんね。