人×オンライン
藤澤:
結局、僕たちがいくらがんばってコンテンツをつくっても、最終的におもしろいのは“人”なんだと思うことが多いんです。ここ最近の様子を見ていると、とくに。
岩田:
それは、わたしもいつも思います。ものをつくっていて「人にはぜったいかなわない」と感じます。
◆「その向こう側に意思がある」 Wii U|社長が訊く『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』|Nintendo
Twitterが流行りだしたときに、これと似たような発言を見た覚えがある。「Twitterがおもしろいのではなく、Twitter上で繋がっている“人”がおもしろいのだ」と。つまり、Twitter上でつぶやかれるイベントや個人的な食事風景を通して、“おもしろい”が見つかるわけである。だから、見よう見まねでTwitterをはじめても人と繋がることに躊躇してしまうと、おもしろいなんて微塵も感じない。ましてや宣伝目的でビジネスとTwitterを絡めても成功なんてするわけがない。
で、冒頭のやりとりは、オンライン・ゲームとなったドラクエの運営担当者と任天堂の社長との対談の一場面。僕がドラクエをやっているのも、この“人がおもしろい”という点は非常に大きい。むしろ、ドラクエをゲームとしてやっているのではなく、Twitterやfacebookと同じレイヤーとしてログインしているような気がする。
ヴァーチャルとかリアルとかオンラインとかオフラインとか、そういった言葉が色濃くなるほど、“人”ってもののおもしろさが浮き彫りになる。まあもう既に手垢のついたような言葉かもしれないけど、そう感じる今日この頃です。
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