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東電女性社員殺害、グロテスク、エンターテイメント

東電女性社員殺害:マイナリさん無罪確定…再審控訴審- 毎日jp(毎日新聞)(2012.11/07)


 97年の東京電力女性社員殺害事件で無期懲役が確定し、6月に再審開始決定を受けたネパール国籍のゴビンダ・プラサド・マイナリさん(46)の再審控訴審判決で、東京高裁は7日、1審の無罪判決(00年4月)に対する当時の検察側控訴を棄却し、マイナリさんを無罪とした。小川正持(しょうじ)裁判長は「本件強盗殺人は被告(マイナリさん)以外の者が犯人である疑いが強く、被告を犯人とするには合理的な疑いがある」と述べた。
(略)


 随分前ですが、桐野夏生さんの『グロテスク』という小説を読んで、特にその後半(下巻)に強く引きこまれた記憶があります。で、その後、調べてみると、この後半に展開される話というのは、いわゆる「東電OL殺人事件」という実際の事件をモチーフにしていたそうです。そういえば、そんなようなニュースがあったなぁ、とうっすら思い出しました。その頃はまったく世間のニュースなんぞに興味もなかったのですが。1997年3月。上京したときのことです。


 いろんな見方、取り上げ方がある「東電OL殺人事件」ですが、僕が関心を寄せる部分は、冤罪事件の可能性が大きいことと、その被疑者が外国人であり、見るからに罪をなすりつけられたような位置づけにあるということです。外国にやってきて、わけもわからないまま殺人犯に祭り上げられるのって、こんなひどい仕打ちはないよな、と。また出稼ぎに来ている外国人という部分にも悲壮感を感じ、哀れみを通り越して、本当に小説や漫画でも見ているような感覚にすらなりました。「これってエンターテイメントとしてやってるだろ」みたいな印象なのです。ゴビンダさんには悪いのですが。


 とはいえ、無罪が確定したとのこと。これが「よかった」と言っていいことなのか、どうなのかも含め、真犯人究明としてまだ続くこの事件を気にしていこうかなと思っています。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
名門Q女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」。悪魔的な美貌を持つニンフォマニアのユリコ、競争心をむき出しにし、孤立する途中入学組の和恵。ユリコの姉である“わたし”は二人を激しく憎み、陥れようとする。圧倒的な筆致で現代女性の生を描ききった、桐野文学の金字塔。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
就職先の一流企業でも挫折感を味わった和恵は、夜の女として渋谷の街角に立つようになる。そこでひたすらに男を求め続けて娼婦に身を落としたユリコと再会する。「今に怪物を愛でる男が現れる。きっと、そいつはあたしたちを殺すわよ」。“怪物”へと変貌し、輝きを放ちながら破滅へと突き進む、女たちの魂の軌跡。