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nano.RIPE(ナノ・ライプ)、ライブ、無敵

 ぼんぼり祭りの続き。お祭りの当日、花咲くいろは」の主題歌を歌った「nano.RIPE(ナノ・ライプ)」というバンドのライブがあった。女ボーカル×男2人+サポートのドラマー1人というなんか最近よく見るような構成で、いわゆる下北系の正統派ロック・バンドという印象。そのライブ途中のMCで印象に残った言葉があった。


 演奏中、最前列の柵が倒れる場面があり、それを受けて、みなさん日頃のストレス溜まっているみたいですね、とツッコミを入れつつも、誰でもみんな何かしら抱え込んだり、溜め込んでいるものはあると思います。私達だってそうです、と。そして、「でも私は、ここ(ステージ)では無敵になれるんです。だから、みなさんもこのライブで普段のストレスや厭なことを発散してください」みたいなことを言っていた。まあいろんなライブに行っていれば一度は聞いたことのあるような内容かもしれないが、そこに「無敵」という言葉があったことに僕ははっとしたわけだ。


 無敵という言葉を最初に使ったのは、僕ら世代の人間なら、多くの場合が子どもの頃のファミコンで「無敵になる」とか「無敵の時間」だったはず。でも、大人になるにつれまったく使わなくなたし、聞かなくもなった。「無敵」なんて、ファミコン用語なのだろう。現実に「無敵」なんてことがありうるはずがないから、ゲームをしなくなれば使ったり聞いたりすることもなくなるわけだ。


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 でも、「無敵」というイメージはとても重要な気がする。むしろ「無敵になれる時間」というのは、大人になってからこそ、存在意義が増すのではないか。仕事でも趣味でもいいし、もちろんドラクエの時間でもいい。日常の中に、このときだけは俺は無敵だぜというプライドを持って挑める事柄があるかどうかってのは絶対に持っておくべきである。


 音楽やスポーツなんてものが、世の中に存在し、アーティストやアスリートが脚光を浴びるのは、平凡な我々に「無敵になれる時間」を提供してくれるからに他ならない。ライブで暴れている連中なんかはまさに無敵以外の何者でもない。スポーツ観戦でエキサイトしている人間は、まるで自分が相手チームを打ち負かしたかのように気分がシンクロし、無敵と感じる。この時間、こういう瞬間ってのが、日常を活性化させるスパイスなのだ。だから、それを気付かせてくれただけでも、nano.RIPEのライブは素晴らしかったと思える。もちろん、演奏も楽曲もセットリストも申し分なかったのだが。


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 ちなみにnano.RIPEは、ライブハウスや野外向けで、一般大衆にCDを売ってチャート・ランキング上位に顔を出すタイプではないように感じるのだが、だからこそ今、観て聴いておくべきバンドなじゃないかなと。パワーとドライブ感があり、僕はランニング時によく聴いてテンション上げて、無敵になれそうな気分にさせてくれるチューンです。



◆nano.RIPE