第11回「利家とまつ」金沢城リレーマラソン

 今年度、今シーズン、いろんな言いまわしがありますが、とにかく4月をスタートとした場合のはじめてのレースです。1週1.9キロのコースを22人でリレーして42キロを走るという第11回「利家とまつ金沢城リレーマラソンに出場しました(単純に掛け算しても数字が合いませんが、たぶん細かい距離は端折られているのでしょう)。


 我がチーム金港堂を11人編成の2チームに分け、1人2回の疾走によるチーム内バトルを繰り広げることになりました。僕はAチームに振り分けられ、第2走と第14走、2回走ります。


 目標は8分20秒としました。なんとなくのタイムです。いい機会なので練習段階で1キロのタイムも計ってみると、だいたい4分15秒ほどで走れました。このペースで走れば1.9キロを8分5秒でフィニッシュできます。しかし、単純に1キロのスピードで倍の距離は走れないでしょうし、かなりアップダウンの激しいコースとも聞いています。キロ4分30秒ほどでスタートして、上り坂はキロ5分、下りでキロ4分20秒、ラスト・スパートでキロ4分10秒くらいのイメージでしょうか。たかだか1.9キロ走るってのにも、業績の傾いている企業の経営者会議のように頭と数字を使います。そしてもちろんこのプラン通りにはいかないことも百も承知です。でもそうしないことには無駄に体力を使ってしまってレースの後半失速してしまいます。と、ここまではレース前に書きました。そして当日です。うまく走れたのでしょうか。


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 5月13日、当日の天気は、フォトショップで加工をほどこしたような完璧なまでの快晴。人間ですら光合成ができているような気分になれる、絶好のレース日和です。


 はじめて参加のレースだったので、本番前に軽くコースを試走してみました。きついと言われていた上り坂ですが、急なポイントが1ヶ所あるがあとは緩やかな傾斜だったので気にするほどでもないかなと解釈。しかし、上り終えたあとの高台を走ってみると思いの外強い風が吹いていたので、吹き飛ばされることを懸念してキャップはかぶらずに走ることにしました。また、風の影響で寒さすら感じるほどだったので手袋をして走ることにもしました。


 あれよあれよという間に、スタートの号砲が鳴り、1番手ランナーたちが狂った羊の群れのように一斉スタートしていきました。僕は2番手だったのですぐにスタンバイしないといけません。あと8分ほどで出番がまわってきます。出番が早いと、この辺の慌ただしさに紛れて緊張時間が短くなるのがメリットです。これだけの参加者なので、やって来るランナーを見分けれるのかなという懸念はありましたが、意外とあっさり見つけることができました。おそらく、この日納品されたライト・グリーンのチームTシャツのおかげでしょう。とはいえ、襷を受け取る際、Runkeeperのスタート・ボタンを押しそこねたので1周目のタイム、ペースは計測はできませんでした。本番にはトラブルはつきものです。しかし気にせずに走るよう瞬時に切り替えられたし、計測ができなくとも入りのスピードは身体が覚えてくれていました。別段パニックにはならなかったのが勝因のひとつかと思います。


 面白半分に参加している人が大勢いたためか、これまでにないくらいすいすいランナーを追い抜くことができ、そして順位を上げれば上げるほど冷静になることができました。この辺がランナーとして成長できた部分かもしれません。急な上りも問題なく、高台の平地も悪くないペース。呼吸もさほど乱れません。ただ、高台から見下ろす景色は絶景なのですが、それを楽しむほどの余裕はありませんでした。折り返し後、下り坂では運良く前にランナーがいなかったので一気に加速。途中、「マリオ・カートかよ!」とか「それでドラえもんつもりかよ!」とか、ツッコミ魂をくすぐるコスプレが数多く目の前に現れましたが、見て見ぬふりをして黙ってその横を駆け抜けました。そのまま残り500メートルも落ち着いてペース配分でき、ラスト100メートルは予定通りのラスト・スパート。結果は、上出来の7分58秒。これだけ、うまいこと走れたのははじめてです。まあ、距離が短く、追い抜かれることが少なかったからこそなんでしょうけど。


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 2週目、Runkeeperのスタート・ボタンを早めに押し、計測は問題なくできましたが、結果は8分18秒と20秒もダウン。レース展開的に余裕があったことと、単純な手抜きによるものでしょう。このあたりがまだまだ僕のツメの甘い部分です。チーム内バトルの結果は、3時間11分18秒の我らがAチームが、約2分差で勝利しました。


▲もちろん、こんなに蛇行はしてません。これがGPSの限界だと思ってください。(画像をクリックするとRunkeeperサイトにリンクします)


 今回の「利家とまつ金沢城リレーマラソンは過去最多の610チーム、約6,500人が出場したそうです。ちなみにこの大会は、「仮装マラソン」といったコンセプトもあり、けったいな格好で出場する人が過半数ほどおり、また職場やサークル活動なんかのPRとしてエントリーするチームも少なくありません。参加者もいくつかのチームを掛け持ち出場する人も多く、チームのタイムもチームごとに勝手に計ってくださいという参加者の自主性に委ねるスタンスです。まあ610ものチームのタイムを管理するなんてことは不可能ですからね。みんなで走って、終わったら各自で記録持ってきなよ、後でまとめておくからさというような大会運営なのです。


 敷地内には特設ステージもあり、よさこいソーランみたいな踊りのパフォーマスもあり(まじめにレースに参加してる出場者は一切見向きもしないのだが)、当然出店多数もありとお祭りのような雰囲気です。出場人数を見ても成功しているイベントと言っても良いと思います。去年はテレビの取材でDAIGOが来てたそうですが、もっと外向けにPRするだけの価値はありそうだと思っています。なかなかユニークで見ているだけでも楽しめると思います。


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 やはり駅伝は楽しいです。チーム・プレーは燃えます。そして次回は秋口、初のハーフ・マラソン参加になるかと思います。苦手で嫌いな長い距離です。しかも1人で黙々と走らなければいけません。それまで、またこのチームで鍛えていきたいと思っています。


◆第11回金沢城リレーマラソン 公式サイト


◆利家と松リレーマラソン:オーダーシャツ屋金港堂の日々発見
◆第11回「利家とまつ」金沢城リレーマラソン:design room OT3
◆第11回金沢城リレーマラソン[2012.5.13]:まこつ日記(facebook)
◆金沢城リレーマラソン:圭ちゃんのお鮨バンザイ