結婚=食事

 先日の結婚披露パーティーで「スピーチ」を頼まれていたので、あれこれと考えていきました。できあがったものは、読み上げるとだいたい5分くらいになるもので、長いなと思いつつも、これ以上コンパクトにするだけ推敲する時間もなかったので、これで一応の完成形としました。ただ、実際には、司会の人との簡単な「インタビュー形式でのスピーチ」だったので、なにもガッツリ原稿を用意するまでもないという結果になりました。むしろ僕は用意された話題、質問に答えるだけなのですから、準備など特に必要なかったわけです。ですが、最近時間をかけて「原稿」を書くこともなかったので、どこにもリリースされることのない文章でも、書く機会が持てただけ意味はあったかなと思います。


 で、僕の用意したスピーチの大きなテーマは「食事」。もともとは、新郎の食事のときのちょっとした癖から書きはじめて、あーでもないこーでもないと書き直しているうちに、最終的には「夫婦での食事は大事だよ」という着地点になりました。


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 で、考えてみると結婚式的な催しでのメイン・イベントのひとつであるファースト・バイトも、「食事」をメタファーにしており、「新郎:一生食べることに苦労させません」「新婦:一生おいしい料理を食べさせていきます」と、「結婚=食事」という部分にフューチャーしているわけです。で、僕自身も、そう思っています。というか、今回原稿を書きながら気づいたことで、そして実際にパーティーに参加して確信したことです。結婚するってのは、一緒に食べていくことなんだなと。

結婚したとはいえ、2人それぞれに違った仕事があると、共有できる時間や2人一緒にいるという実感というものは思ったより少なかったりします。そんな生活のなか、食事の時間というものは、2人で過ごす、家族で過ごす非常に重要な時間になると僕は思っています。


 自分で書いときながら、いいこと書けたなと思ったくらいです。


 まあ、普段からなんとなく思っていたり、気づいていることでも、いざ文章に書き出してみて確信できることってあると思います。そういう意味では、行き場のない原稿や誰の目にも触れないブログにも、それなりの意味ってものがあるんだと思えてきます。